どーもこんにちは、けーてんにゃです。今回は石膏ボードを貼る時の寸法の測り方について書いていきます。
- スケールの使い方
- ボード加工時の測定の基本
- 勾配が付いている場所の測り方
- 斜めに突き出している物の寸法の測り方
- 測る基準が無い場所での測り方
- 円の寸法を測る方法
- Rの寸法を測る方法
- 壁や天井の端部を貼る場合
壁でも天井でも石膏ボードを貼り進めていく段階で、ここの寸法はどのようにして測ったらいいのだろうかと悩むことがあると思います。
いくつかのパターンを挙げて解説していきますので参考にしてみてください。
スケールの使い方
まず始めに、スケールを正しく使えているか確認してみてください。
スケールは正面から見ること
一番の基礎として、スケールは正面から見ることで誤差なく寸法が測れます。
下図のようにスケールを見る視点によって多少ですが、正しい数値がわからなくなりますので正面から見れるように目線を合わせます。
スケールの爪の厚み
スケールの先端、通称爪の部分は物に当てた時に縮み、物に掛けた時に伸びるようになっています。
この可動域がないと、物に当てて測った時と物に引っ掛けて測った時とで爪の厚み分の誤差が生じてしまいます。
知らずに使用していると正確な寸法取りができない場合がありますので注意が必要です。
測定位置に対して直角に測る
下図のように測りたい位置にスケールの先端を当ててもボードに対して直角な位置で寸法を測らないと正確に寸法を取ることができません。
斜めにスケールを当ててしまうと寸法が長く測定されてしまいます。
ボード加工時の測定の基本
測定の基本として、ボードを貼り始めた側の縦横を基準として測ります。
例えば下図のように基準から測れない場合は定規など真っ直ぐなものを使用して墨を出して、そこを基準として測る方法もあります。
勾配が付いている場所の測り方
下図のように右に進むに連れて測定部が高くなっていく場合を例にして見てみると
この場合では、測りたい位置にスケールの爪の左側を当てて測ると正確に測定できていることになります。
また、天井の勾配が逆についている場合では爪の右側を当てるように垂直に測ります。
次は測定したい位置の右側が壁に到達した場合です。
左上のように爪が当たる部分と測りたい位置が一致していると良いのですが、右上隅の方を測る時のように、スケールの爪が一番高い位置まで入らない状態だと寸法に誤差が生じてしまいます。
こういった場合の対処としてはスケールを当ててできた隙間を目測するか、石膏ボードなどを定規として活用するなどの工夫をして測定します。
斜めに突き出している物の寸法の測り方
壁を貫通して斜めに突き出ている鋼材などの位置を測りたい場合は、その鋼材に実際にボードを当てて測ると正確に測ることができます。
測る基準が無い場所での測り方
もし、上図のような複雑な形の壁にボードを貼らなくてはならない場合には、縦横の矩をレーザーや水糸を使用して測る基準を自ら作り、そこから全ての接点を測ることができます。
ボードにも矩の墨を出して測定した寸法を書いていきます。
円の寸法を測る方法
上図のように縦横、円の1番広がっている部分を測り、コンパスなどを使用して加工します。
大まかに加工して良いのであれば目測で十分なのですが、できる限り正確に測定したい場合は定規などの真っ直ぐな物を使用して下図のように円に対して四角の墨を出して測ります。
Rの寸法を測る方法
上図のように水平、垂直の墨をいくつか出して、そのポイント毎に寸法を測ります。
ボードに寸法を出してRに沿って繋いでいきます。より正確に加工したい場合は、より細かく水平垂直の墨を出して寸法を測ると良いでしょう。
壁や天井の端部を貼る場合
端部のボードを貼る場合では測定をしなくても貼れるパターンがあります。
上図のような状態であれば貼ってから切り落とすようにして、測定をする時間を省く方法もあります。
R壁なんかはこの方法で加工しても問題のない納まり方なのであれば面倒な測定もせずに済みますので、貼った後にノコギリで切り落とすと良いでしょう。
それでは、今回はここまでです。
他にも良い測り方があれば、ぜひコメントなどで教えてください。