軽天・ボード屋の作業効率を良くするための台車の活用方法

 

今回は軽天・ボード屋の作業効率を良くするための台車の活用方法を解説していきます。

 

とても初歩的なことではありますが、同時にかなり重要なことでもありますのでここで解説しておきます。

 

台車を活用することで行き来を減らす

 

作業効率を良くする仕組みとして、行き来を減らすこと、または行き来しやすくすることが最大の要です。

 

現場が広ければ広いほど運ぶものの量が多ければ多いほど台車を使えば移動時間が削減されるので作業効率が良くなります。

 

ほとんどの作業に関係してくる工具や材料の移動ですが、大きく広い現場では人力で工具や材料を何度も往復移動していては時間がもったいないので、台車を使って一気に運ぶことを忘れないようにしましょう。

 

何より、体力的にも段取りより施工に注力することができます。

 

せっかく腕の立つ職人さんも、無理して重いものを運び腰痛癖がついてしまうと本領が発揮できなくなってしまいます。

 

長年軽天屋を続けて行くためにも身体を労わりつつ日々の作業を積み重ねていきましょう。

 

例えば、JIS材で4mのC型スタッドを運ぶ場合、人力では8本程度が限界だとします。

 

しかし、台車なら使用する大きさにもよりますが、人力の20倍だって運ぶことも可能です。

 

移動する台車に積み換える作業時間を差し引いても最終的に人力より早く ものの移動をすることができます。

 

さらに台車に同種類毎に分けて乗せて置いたままにできるほど広い現場内であれば材料は全て台車の上に乗せてしまうのが理想的です。

 

どこにどの材料を置いたのか、整理せず置いてしまうと探す時間という新たな無駄な時間を生み出してしまい資材の管理も粗雑になっていき不利益を被ります。

 

使用する工具やビスなどの細かな物も台車に乗せて綺麗にまとめておくと作業場所の移動もスムーズに行うことができます。

 

台車を使用する時の注意点

 

台車はとても便利な道具ですが、台車が走れる範囲、通路に関して注意しなくてはなりません。

 

台車は段差に非常に弱く3cm〜5cm程度の段差ですら乗り越えるのが困難ですので、事前に段差に応じてのスロープや鉄板、ベニヤ板等の準備をしておきます。

 

更に、小さな現場や入組んだ建物では逆に台車が邪魔になってしまう恐れがあります。

 

長ものや幅広なものを運ぶ際も通ることができるのか曲がりきることができるのか、台車に積む前に通路を確認しておきましょう。

 

 

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