今回は材料を搬入してどのように置くかで、作業のし易さは変わってくるという話をしていこうと思います。
材料の置き方
資材搬入時、置く場所 置き方を何も考えずに置くとその後の作業に悪影響を及ぼしてしまいます。
材料を多種搬入する場合は基本的に使うものから先に取り出せる状態にしないと余計な手間がかかってしまいます。
広くて場所に余裕のある現場であれば全ての材料を種類や長さごとに台車に分けて乗せて置くと探す時間や移動時間を省けますし、材料の管理もしやすくなるので凄く効果的です。
注意する点としては、壁際から離すことです。
壁との隙間が無いように置いてしまうと材料の後側に回ることができなくなるので取り出すのが大変になります。
そして、それだけでなく壁面で作業がある他業者が居るかどうかも確認しなくては、せっかく置いたのにすぐに移動して欲しいとお願いされる場合もあるので要注意です。
壁面以外でもすぐに他業者が絡んでしまう場所に置かないように資材置き場は暫く置ける場所を事前に打ち合わせをして確保しておきましょう。
出来る限りコンパクトに置かなくてはならなくて、台車に乗せて置けない状況の場合はハンドリフトで移動できるように枕木などを敷き、壁材分のLGSなら奥から順に振れ止め、補強材、スタッド、ランナーの順に置きます。
長さに大きなばらつきがある場合は長さの近いもの毎に置く場所を分けて先に使う材料を手前に来るように置きます。
もっと資材置き場をコンパクトに納めたい場合は桟木を利用して材料を重ね置きします。下段の材料は荷崩れを起こさないように番線などでしっかり縛るようにし、下段の幅よりも内側に山型になるように材料を重ねると安定します。
ちなみに現場によっては安全管理に厳しく資材の積み置きに対して高さ制限を設けている場合もありますので確認しておきましょう。
狭い現場で場内に置けない場合は外に置くことになりますが、そんな場合はシート等でしっかり覆って雨養生や風散養生を忘れずに行います。
地面に直に置くとボードなら水を吸って使い物にならなくなりますし、LGSなら長時間濡れた状態にしておくと錆び付いてしまいますので、必ずバタ角などの枕木を使用して地面から離して濡れないようにしましょう。
特にボードは変形しないように枕木を多めに敷き水平を保てるように工夫するなど、置き方には注意が必要です。
他にも、広い現場であれば資材置き場を複数確保しておいて材料を使用場所の近くに配分してしまいましょう。
現場の内装が進むにつれて壁も建ちますし他業者の作業も盛んになっていきますので、通路が狭い現場ですと大変です。
後々になってからの材料の移動はできるだけ少ない方が何かとスムーズに進めることができます。
まとめ
現場の状況によることも多々ありますが、ポイントとしては4つ
- 使用する場所の近くか
- できる限り邪魔にならない場所か
- 使い易く取り出し易いように置いているか
- 邪魔になってしまった場合の対処はできる場所か
搬入も限られた時間の中で行わなくてはなりませんので無理のない範囲で考えて置いていきましょう。