こんにちは、けーてんにゃです。
今回は平面図の見方を解説していきたいと思います。
上図のように簡易的な平面図を用意しましたが、今回は この図面を読み取っていきましょう。
まずパッと見た感じ 外壁があり、その内側に壁があり、さらにその内側に建物の柱となる鉄骨が立っている状態というのがわかります。
図面の色々な所に寸法や文字が書いてありますが、X軸が縦であればYは横軸、Y軸が縦であればXは横軸としてみます。
必ずしも図面の上が北と決まって図面が描かれるわけではありませんが、図面の隅っこの方に方位も載っているはずです。
仕事上、方位は割と重要で朝礼などで「今日は北側の階段は通行止めです」などと言われても方位を把握していれば理解し易いですので図面を見ながら方位も把握しておくと良いかもしれません。
そして、われわれ軽天屋が把握したいのがLGSの位置なのですが、図の下の方の数値を見てみましょう。
12.5 12.5 65 100と書いてあり、それぞれ 12.5mmのボードが2枚、65mm幅のスタッド、外壁が100mmの厚みだということがわかります。
これだけ見てもランナーを取り付ける位置がわからないので図の上の方の数値を見てみます。
YとX共に外壁の芯までの数値が同じなのでどちらでも良いのですが、柱の芯から外壁の芯まで480mm、そして外壁の芯から壁の芯まで150mmというのが読み取れます。
そうすると、480-150=330なので柱芯からLGSの芯まで330mmで壁が立つというのがわかります。
親切な図面であれば計算せずとも柱芯からLGSの芯までの寸法もしっかり記載されていますが、書かれていない場合はこのようにして計算して出さなくてはなりません。
もし自ら地墨を出して作業を行う場合は返り墨(通り墨)に関しても計算しなくてはならないので それに関してはまた今度解説していきたいと思います。
余談ですが、外壁面にウレタンの吹付けを行う場合で上図の条件であれば外壁から内壁までのクリアは150-50-33=67となります。
もしこの状態でウレタンを50mm吹く場合、かなりの確率で67mmをオーバーしてウレタンが出っ張ってくることになります。
スタッドを立てる際にウレタンが干渉してしまうというのがよくある話です。
大変なんです。まじで!笑
そんな正確にウレタンを吹くなんて不可能に近いので是非とも余裕のある設計をして欲しいなーなんて。