今回は壁LGSを組む際にピッチごと以外でスタッドを立てなければならない場所について解説していきます。
スタッドの間隔としては300mm程度、450mm程度と定められていますが必ずしもその間隔でスタッドを立てなくてはならないのではなく、そのピッチ以外にもスタッドがなくてはボードを貼れなくなってしまうことがあります。
壁の角、入隅部分の下地
上図のように壁がL字型、T字型、+字型に交差する部分で内側のボードを貼る際 入隅には割付けとは関係なくスタッドが必要になります。
対して、入隅だとしてもデッドスペースやPS、柱囲いで内側からボードを貼らない場合は入隅のスタッドを省くことができます。
建具の傍にもスタッドを立てる
上図のように壁際にサッシが設置される場合には単純に入隅にスタッドを立てるだけではスタッドがサッシ枠に隠れてしまう場合があります。特に引き戸のように枠の幅が広いものは完全にスタッドが隠れてしまいボードを留つけられなくなりますので、入隅に立てるのとは別にサッシ枠から出した位置にスタッドを立てます。
ブースや壁付け棚柱の下地
スタッドはボードを固定するためだけに立てるのではなく、ボードを貼ったその後に壁に物を固定したい場合の下地にも利用することができます。
例えば、主にトイレブースを壁に固定するための下地としてスタッドを立てたり、倉庫内に壁付けの棚柱を固定する為にスタッドの位置を指定させる場合があります。
壁に固定したいもので鉄板や合板を仕込む物が多いのですが、スタッドを下地として使用する場合も多々あるので、できれば事前に もしくは割付けの段階で 図面をよく確認したり部屋の用途から推測して気にかかることがあれば現場の監督や設計に一言聞いてみると後に壁をバラすことを未然に防げます。