軽量鉄骨 LGSの壁 間仕切り施行方法

 

 

今回は軽天屋の基本とも言える壁・間仕切りの立て方を解説していきます。

 

 

ランナーの取り付け方

 

天井も様々な状態が考えられますので、その状態に合わせてランナーを取り付けていきます。

 

LGS65用ランナー 4M/一般普及品

 

例えば、取り付ける対象物としてコンクリートスラブ、デッキプレート、重量鉄骨、軽量鉄骨天井下地などがあります。

 

取り付ける場所によって様々ですが、基本的にランナーの取り付けは「ビス留め・ピン留・溶接 」3つのうちのどれかで固定します。

 

ビス留めならインパクトドライバーを使用して対象物に対してしっかり固定されるサイズのビスを使用して留めつけましょう。

 

マキタ 充電式インパクトドライバー

 

木ビス 木ネジ コーススレッド 径3.8×32mm 全ネジタイプ

 

また、ピン留ならガスネイラを使用して専用のガスピンを使用して留めつけます。

 

 

そして、溶接での取り付けなら溶接器を使用して溶接棒をランナーと対象物と溶融させて溶接させます。接合部は錆びやすくなるため必ず錆止めスプレーを吹き付けましょう。

 

 

それではまず、地墨にレーザーを真っ直ぐ合わせて上部に印をつけます。

 

地墨とは床に出ている墨のことを言いますが、この地墨がズレていたりレーザーを上手く合わせられないと壁全体が悪い出来になってしまいますので正確に合わせていきます。

 

どんなに急かされても気泡管の水平の調節を怠ってしまうことがないようにしましょう。

 

レーザー墨出し器本体の水平が合っていないと距離が開くに連れてズレも酷くなっていきます。

 

塵も積もれば山となります。

 

 

重量鉄骨に取り付ける場合

 

ビス留めができる鉄骨の場合はトラスビスやナベビスなど頭のデカいビスで900程度の間隔で固定します。

 

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ビス留めができない厚さの鉄骨の場合はガスネイラなどのピン打ち機で固定します。(900ピッチ)

 

ピン打ち機で打てない厚さの鉄骨には溶接して固定します。(900ピッチ)

 

現場によっては補強材もしくは鉄骨材などのピースを溶接して、そこにランナーをビス留めして固定する方法を用いられる場合があります。(900ピッチ)

 

更に、鉄骨に直接ピースを溶接せずに鉄板を溶接してからピースを溶接する施工方法を用いられる場合もあるので要確認しましょう。(900ピッチ)

 

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軽量鉄骨天井下地に取り付ける場合

 

天井下地にランナーを取り付ける場合は貼り物のジョイントになるダブルバーは固定しないようにして、600間隔程度になるようにトラスビスなどで固定します。

ジョイントになるダブルバーを固定してしまうと、ボードを貼る時に動かせなくなってしまい手間がかかります。(壁際のダブルバーは固定しても良い)

 

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バーの流れと同じ向きでランナーを取り付ける場合でバーにランナーが被らない時はチャンネルにランナーをビス留めします。

 

ランナーを取り付けたい所にチャンネルが流れていない場合は、左右に2本ずつバーがかかる長さでカットしたチャンネルを足してランナーをビス留めします。

 

この時、チャンネルからのランナーの持ち出しが150mm以上にならない様に注意します。

 

開口補強の時も同じですが、150mm以上持ち出してしまうと下地が弱くなってしまいます。

 

バーにランナーが被ってしまう場合はランナーが被ってしまうバーの隣にランナーを取り付けられる分の長さのバーを追加して、そのバーが動いてしまうことのないようにバーからチャンネルに貫通するようにビス留めをします。

 

そして、追加したバーにランナーをビス留めして完了です。

 

1度は見ておきたい天井下地の組み方は下記リンクから↓

www.keiten-daisuki.work

 

下部ランナーの取り付け方

 

上部ランナーを取り付けたら次に下部ランナーを固定していくのですが、取り付ける前にランナーと床の間にゴミが入って凸凹にならないように掃除をしましょう。

 

床が土間・スラブなどコンクリートの場合はガスネイラなどのピン打ち機で固定します。(900ピッチ)

 

床材が木製の場合はラッパビスなど少し長さのあるビスでランナーを固定します。(900ピッチ)

 

※一般材などの薄いランナーを使う時は900ピッチ程度と表記した所も600ピッチ程度で固定した方が良い場合もあるので状況に合わせて施工しましょう。

 

スタッドの建て方

 

まず壁の割付を確認します。

 

割付けに関しては下記記事で解説していますので是非読んでみてください。

 

www.keiten-daisuki.work

 

貼るボードの枚数や物、工法によって303ピッチ、455ピッチ、606ピッチと様々です。

 

基本的に壁をボード1枚で貼る場合は303ピッチでスタッドを建てます。

 

1枚貼りでも壁の強度が弱くなってしまわないように下地であるスタッドの間隔を303ピッチと狭くします。

 

複数枚で壁が仕上がる場合、と言っても大抵は2枚貼りですが、その場合は455ピッチでスタッドを建てます。

 

21mmボードを2枚で貼りあげる程の分厚い壁はボードそのものに強度があるため606ピッチでスタッドの割付を行う場合もあります。

 

上記意外にも様々なボードの組み合わせがあり、それによってピッチも異なるので詳しくは建材メーカーのホームページを検索してみてください。

 

ピッチ毎にランナーもしくは床に印を付けておきます。

 

次に上部ランナーから下部ランナーまでの長さを計り、そこから10mm引いた長さでスタッドを切断します。

 

10mm引かずに切ってしまうとスタッドを建てる時に、ランナーを固定したピンやビスに引っかかって建てづらくなります。

 

逆に短すぎるとランナーにスタッドのかかりが少なくなってしまい壁の強度にも問題が出てきてしまいますので正確に寸法を測りましょう。

 

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あとは、ピッチの印を付けた所にスタッドを立て込めば完了です。

 

スタッドを立て込んだ後に手すりの下地など薄鉄板の取り付けが必要かどうかも確認しておきましょう。

 

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 ※当ブログで紹介している内容が全て正しいとは限りません。施工方法は現場監督の指示や意向、資材メーカーの明示している施工方法、建物の納まり状況を加味した上での施工を行ってください。

 

今回はここまで、随時記事を更新していきます。

 

 

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